原発性リンパ浮腫と医療費助成(小児)
数ヶ月前の「原発性リンパ浮腫でも保険適用」というブログ
に対し、患者(子ども)さんのお母様から
「居住地の役所は、療養費還付に応じてくれない。どうしたら
よいですか?」とのお問合せをいただきました。
いろいろ調べたところ、光が見えましたので、調査結果を
ご報告いたします。
*********************************************************
患者がお子さんの場合、方針転換して「小児慢性特定疾病」
に対する医療費助成制度を利用したほうが早く目的を達成できる、
と思われます。
1.ますは小児慢性特定疾病情報センターのホームページを開いてください。
2.原発性リンパ浮腫が小児慢性特定疾病の対象疾病であることがわかります。
原発性リンパ浮腫の説明はコチラ、
対象疾病のリストはコチラ 疾患群<16>脈管系疾患
3.小児慢性特定疾病に対しては医療費助成制度があります。
この制度を利用すれば、自己負担額がかなり低額に抑えられます。
4.医療費助成の申請手続きの流れも上記サイトに載っています。
申請のためには、指定の医療機関を受診し、指定医に意見書を
書いてもらう必要があります。かかりつけの先生とは違う先生に
診ていただく必要があるかもしれません。
5.申請についてのご相談や指定医療機関の情報などは、
各自治体が窓口を設けています。上記情報センターのページから
各自治体の窓口のページに飛ぶことができます。(コチラ)
*********************************************************
「小児の方の弾性着衣は、サイズ的にオーダーメイドとなり
高額なので、二次性リンパ浮腫の制度を借りて(?)療養費の
7割還付を受けるよりは、小児慢性特定疾患で定められた
上限額を負担するほうが、親御さんの経済的メリットは
大きいと思われる」というのが、医療者のご意見でした。
なお、自治体の窓口の方も詳しくないケースがありうるので、
時には情報センターのご相談も利用しつつ、粘り強く交渉
してみてください。
0コメント