ピルブック
家で黙々と片付けをしていたら、母が
「ねぇ、ちょっと相談があるのだけど・・・」
大抵つまらない事なので無視するのですが、
お盆のお休みゆえ大サービスして聞いてあげる事に。
そうしたら・・・
「近所の○○クリニックの先生ね、新しいおクスリを出す時
いちいちピルブックを見てるけど大丈夫かしら?」
「へっ?それで・・・」
活字苦手な母がピルブックの存在を知っていることも驚き
でしたが、医師がそれを参照にすることになぜ不安を
覚えるのか、最初は理解できませんでした。
今は、何千種類もの薬が臨床の現場で使われている上、
同じ物質でも一般名≠商品名であったり、同じ成分の複数の
商品名が存在する場合もあり非常に複雑。
それに加えて飲み合わせやアレルギーの問題もあるから
私は、先生が時々ピルブックを確認なさるほうが安心
ところが、母(86歳)の頭のなかにあるのは、70~80年前
の“お医者様”イメージ。抗生物質の第一号ペニシリンがやっと
登場した頃ですから、使える医薬品も非常に限られていたのでしょう
「すべてが頭の中にはいっていて当然」だったようです。
「あのねえ、今は時代が違うの!!何千というおクスリがあって
使用法も複雑だから、ちゃんと確認してくれる先生は誠実な先生
だと思うよ」と母には説明したのですが、母が状況を理解できたかどうか?
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それにしても、先生も大変です。慎重・誠実であろうとした行動が
年配の患者には低く評価されたりして・・・ホントお疲れ様です!!
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