自分に適した圧迫力

先日、業者さん主催のセミナーに参加したとき

血管外科の先生の推奨する圧迫力がずいぶんと

強いので驚きました。

質問してみたところ、先生はアメリカ規格に基づいて

お話されていました。そして「静脈学会など血管系の

学会は伝統的にアメリカ規格を使用しています」


ちょっと驚きました。というのも、リンパ浮腫

の場合は、圧迫力というと通常RAL(ドイツ)規格

を想定しているからです。


たまに静脈瘤の患者さんで「先生の指示どおりの

圧のストッキングを買ったけど、きつ過ぎる。」という

方がご来店なさいますが、これで背景がわかりました。

血管外科の先生が、アメリカ基準で40mmHgと指示した

場合、数値だけを参考にドイツ規格の40mmHgを購入

したら、きつくて着用が困難です。


下の表をご覧ください。

実は弾性着衣の規格、クラス分けは国によりマチマチ

測定方法も異なるため、同じ20mmHgと表示されて

いても、国によって強さは異なります。

更にややこしいことには、フランスのクラス3(2)

はドイツのクラス2(1)に相当するのです。

(チュアンヌさんの説明)


おわかりいただけたでしょうか

*〇mmHgやクラスXというのは、あくまで参考にとどまる

ということが・・・

*先生の圧迫力指示は何規格に基づくか確認する必要

のあることが・・・

そして

*自分に本当に適しているかどうか、試着して確かめる

必要のあることが・・・


表9 弾性ストッキングの標準規格 5)

                  イギリス            フランス          ドイツ               アメリカ

クラスⅠ  14 ~17 mmHg  10 ~15 mmHg  18 ~21 mmHg  20 ~30 mmHg

クラスⅡ  18 ~24 mmHg  15 ~20 mmHg  23 ~32 mmHg  30 ~40 mmHg

クラスⅢ  25 ~35 mmHg  20 ~36 mmHg  34 ~46 mmHg  40 ~50 mmHg

クラスⅣ  報告なし    > 36 mmHg   > 49 mmHg       50 ~60 mmHg

むくみよ、さらば!リンパレッツ

医療用弾性スリーブ・ストッキングのお店<リンパレッツ>店長のブログです。

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